木村久美子さん
理事長
- #1
故郷に戻りクリニックを開業したきっかけ
正直なところ石垣島で開業することは考えていなかったですが、離婚を機に今後の人生を考えていたときに恩師に勧められたこともあり、開業に至りました。今では開業して16年目を迎えて4万人以上の患者さまに受診していただいています。
- #2
開業してからぶつかった困難
開業当初は慣れない電子カルテを使用していたため、診療効率が悪く、1日40人診察するのに20時までかかっていました。
また私自身、これまで経営やマネジメントなどは学んだことがなかったため、スタッフにどう動いてもらえばいいかわからず、自分で仕事を抱え込んでしまい、増えていく患者さまの診察をすることに手一杯で疲れ切ってしまっていました。
そんな状況でスタッフとのトラブルが起こったり、1時間以上お待たせした患者さまからクレームが上がったり、悪循環から抜け出せずにいましたが、息子が入職して経営やマネジメントをサポートしてくれるようになってから少しずつ状況が改善してきて、今ではスタッフ間の関係性は良く、予約システムの導入により患者さまの待ち時間もほとんどなくなり、とても良い職場に変わってきたと実感しています。
- #3
クリニックを開業して良かったと思ったこと
患者さまやスタッフからの声です。
具体的には、
・このクリニックに来てよかったと患者さまから言われること
・職員たちがここで働けて良かったといってもらえること
・皮膚科なので治療結果が目に見えやすく、他の病院で直らなかったのが治ったと言ってもらえること
などです。
- #4
行動指針としているもの
共感、変化、主体性、感謝、貢献、成長
- #5
クリニックの組織づくりで大切にしていること
デジタル化を活用した少数精鋭の組織体制を理想として実現を目指しています。(だからこそ組織の質にこだわりたい)
スタッフ全員でより良いクリニックをつくるために考え、取り組み、自分たちで考えたことはやりきってもらうという主体性を大切にしています。
- #6
事業、組織面で課題に感じていること
事務職、繁忙期のスタッフ不足、DX化の推進(人員数にとらわれない運営)、スタッフの一人ひとりのレベルアップ
- #7
働く環境整備(福利厚生やイベントなど)に力を入れている理由は?
私自身が30代の頃、子育てなどによる6年間のブランクを経て復職することが難しかったので、子育てと仕事の両立をサポートできるようにしたいと思っています。20~30代の子育て世代が働きたいと思えるクリニックを実現するためにも福利厚生など職場環境の整備に力を入れております。
- #8
最新の機器を取り入れることやデジタル化に力を入れている理由は?
これまで全身脱毛を行っているクリニックが島内になかったため、エステサロンで受けたり、沖縄本島のクリニックまで行って全身脱毛を受ける方もいる状況でした。エステサロンでは医行為である脱毛は行えないため、効果を実感できなかったり、沖縄本島に行くにしても旅費交通費が別途かかってきて負担が大きかったと思います。当院が最新の美容医療機器をそろえる理由は、患者さまが質の高い美容医療を石垣島でも受けられる環境をつくることがミッションにもつながるという想いからです。
またデジタル化への取り組みとしては、診療効率化することで仕事の負担が減り、人にしかできない重要な仕事に集中できるようになるので、スタッフ一人あたりの生産性が上がるので給与や休日を増やせ、スタッフがより良い医療サービス(価値の提供)ができるので、患者さまの満足度も上がるという好循環が生み出せるからです。
- #9
石垣島に暮らす・働くことの魅力
日曜、月曜の連休にしていることでスタッフたちもしっかり体を休めることができます。
ダイビングや離島へ行ったりとプライベートをエンジョイしているスタッフたちもいます。
- #10
今後の事業展開のビジョン
現状維持では衰退していくと思っていますので、島内外へ様々な自院の魅力を発信していけるように常に学び続け、新たなことにチャレンジしていきたいと思います。
皮膚科では創意工夫して治療効果を高めたり、美容皮膚科では都市部に行かなくても様々な美容医療を受けられるようにしたり、未病にターゲットをあてて医療ツーリズムを行ったり、メディカルモール内で他の診療科を増やしてワンストップで医療を受けられる体制をつくったり、石垣島にはない病児保育事業を行ったり、いろんな観点からチャレンジしていければと思っております。
- #11
求める人物像
思いやりや共感を大切にする方、前向きで変化を楽しめる方、主体性があり周囲に良い影響を与えられる方、
「ありがとう」と「ごめんなさい」が言える誠実な方、自分を大切にしながら他者貢献できる方、勉強好きで向上心のある方
- #12
石垣島と石垣島外で働くことの違いは?
島外と比べ、患者さまとのかかわり方が人間味あふれる印象があります。
いい意味で患者さまが緩い雰囲気で、会話の数が多いように思います。